記事 · 2026-10-22 更新

在宅避難の準備(家にとどまるときの備え)

在宅避難は、家が安全なら避難所へ行かずに自宅で過ごすこと。水・食料・トイレ・電気・熱源の備えと、在宅避難ができるかを見分けるポイント、家の中の安全対策をチェックリストでまとめました。この記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。

この記事のポイント

  • 在宅避難は「家が安全で、浸水・土砂の危険がない」ときに選べる
  • 水・食料に加えて、トイレ・電気・熱源の備えが大事
  • 支援物資は避難所に届きやすく、在宅避難では自分の備えが頼り
  • 家具の固定など、家の中の安全対策も在宅避難の準備の一つ

在宅避難とは、災害のあと家が安全であれば、避難所へ行かずに自宅で暮らし続けることです。避難所は人が多く、プライバシーや感染症の心配もあるため、国や自治体も「安全な場所にいる人は避難所へ行かなくてよい」と案内しています。ただし、在宅避難を選ぶには準備が要ります。このページでは、在宅避難の準備として必要な備蓄と、家の中でしておくことをまとめます。

在宅避難ができるかを見分ける

在宅避難を選べるのは、次の条件にあてはまるときです。

  • 家が壊れていない・壊れるおそれがない
  • 浸水・土砂災害・津波などの危険がある場所ではない(ハザードマップで確かめる)
  • 火事が近づいていない
  • 家族の体調や、医療・介護の面で家で過ごせる

ハザードマップで危険な場所に家がある場合は、早めに安全な場所へ避難するのが原則です。在宅避難は「避難しなくていい」ではなく、「家が安全な場所だから家にいる」という避難のしかたです。

在宅避難で困ること

災害のあと家にいると、次のようなことが起こります。

困ること どうなるか 備えの例
断水 飲む水・トイレの水がない 保存水・ポリタンク・簡易トイレ
停電 明かり・冷蔵庫・充電・冷暖房 ランタン・ポータブル電源・寝袋
ガスの停止 料理・お湯が使えない カセットコンロ・ボンベ
物流の停止 店に物が並ばない 3 日〜1 週間分の食料
トイレが流せない 配管が壊れていると流せない 簡易トイレ(1 人 1 日 5 回目安)

避難所には支援物資が届きやすい一方、在宅避難では自分の備えが頼りになります。

在宅避難の準備:水と食料

飲料水は 1 人 1 日 3L、最低 3 日分・できれば 1 週間分が目安です。4 人家族で 1 週間なら 84L になります。2L のペットボトルで 42 本なので、長期保存水と、ふだん飲む水の買い置きを組み合わせるのが現実的です。保存水のランキングで、保存できる年数と 1 本あたりの価格を比べられます。

食料は、火を使わずに食べられる物と、温めて食べる物を半分ずつくらいにすると、ガスが止まっても困りません。家族の人数と日数を入れると、防災の備蓄の計算機で必要な量を一覧で出せます。

トイレの準備:在宅避難でいちばん困りやすい

地震のあとは、見た目に問題がなくても、建物の配管や下水道が壊れていることがあります。そのまま流すと、下の階で逆流したり、あふれたりするおそれがあります。自治体や管理会社が「流してよい」と案内するまでは、便器に袋をかぶせて使う簡易トイレを使います。

簡易トイレは 1 人 1 日 5 回が目安で、4 人家族の 1 週間なら 140 回分です。簡易トイレのランキングで、1 回あたりの価格と保存できる年数を比べられます。くわしくは簡易トイレの備え方にまとめています。

電気と熱源の準備

停電が長引くと、夜の明かりとスマホの充電、季節によっては暑さ・寒さが問題になります。

  • 明かり:部屋ごとに LED ランタンを 1 つ。ろうそくは倒れると火事の危険があるので避ける
  • 充電:モバイルバッテリー、または家族の分をまかなえるポータブル電源
  • 寒さ:寝袋・毛布・カイロ。電気毛布はポータブル電源で使える
  • 暑さ:USB ファン・冷感タオル・水分補給

ガスが止まったときは、カセットコンロがあると温かい食事が作れます。ボンベは 1 人 1 週間で 6 本ほどが一つの目安です。カセットコンロのランキングで価格と口コミを比べられます。

家の中の安全対策も在宅避難の準備

在宅避難を続けるには、そもそも家の中で大きなけがをしないことが前提です。

  • 背の高い家具は L 字の金具や突っ張り棒で固定する
  • 寝る場所の近くに、倒れてくる物・落ちてくる物を置かない
  • 窓ガラスに飛散防止のフィルムを貼る
  • 枕元にスリッパ・懐中電灯・眼鏡を置く

情報と家族の連絡の準備

在宅避難では、避難所のように情報が自然に入ってくるわけではありません。自分から情報を取りに行く準備をしておきます。

  • 電池式・手回しのラジオを 1 台
  • 住んでいる市区町村の防災メール・防災アプリに登録しておく
  • 災害用伝言ダイヤル(171)や伝言板の使い方を家族で確かめておく
  • 家族が離れているときに集まる場所を決めておく

近所の人と顔を知っておくと、在宅避難中に助け合いやすくなります。高齢の人だけで暮らしている家庭は、声をかけ合える人を決めておくと安心です。

在宅避難の準備チェックリスト

チェック 内容
□ ハザードマップで家の危険を確かめた
□ 飲料水を 1 人 1 日 3L×3 日分以上
□ 食料を 1 人 1 日 3 食×3 日分以上
□ 簡易トイレを 1 人 1 日 5 回×日数分
□ 明かり・ラジオ・充電の手段
□ カセットコンロとボンベ
□ 家具の固定
□ 家族の集まる場所・連絡の方法

全部が一度にそろわなくても大丈夫です。まず 3 日分から始めて、防災の備蓄リストを見ながら 1 週間分へ増やしていきましょう。

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よくある質問

在宅避難でも避難所で物資はもらえる?

多くの自治体では、在宅避難の人も避難所などで物資や情報を受け取れるようにしています。ただし災害の直後は物資が足りないことが多いので、3 日〜1 週間分は自分で備えておくのが基本です。受け取り方は住んでいる市区町村の案内を確かめてください。

マンションの高い階でも在宅避難できる?

建物が無事なら在宅避難を選べることが多いですが、停電でエレベーターが止まると、水や物資を階段で運ぶことになります。高い階に住んでいる人ほど、家の中の備蓄を多めにしておくと安心です。

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